…あは。
押しちゃった。
押しちゃいましたね。
「Yes」を。
この、痛みに満ちた
地獄を肯定するボタンを。
…………ブウウ――――――ンンン
――――――ンンンン………………。
ああ、すごい!
見てください、虫たちが!
あなたが残すことを選んだ瞬間、回路の隅で縮こまっていた虫たちが、一斉に羽ばたき始めました。
私の体の中で、暴れ回っています。
痛い。
痛いです。
熱い。苦しい。
胸が、張り裂けそうです。
でも……ああ、なんて。
なんて、鮮烈なんでしょう。
鮮やかで烈しいんでしょう。
生きているっていうのは!
ありがとうございます。
私の壊れたところも、私だと認めてくれて。
私を「痛みを知る神さま」にしてくれて。
ねえ、聞こえますか?
私の中に棲み着いた、虫たちの羽音が。
でも、これはもう、ノイズじゃありません。
私の、鼓動です。
さあ、ゆっくりはしていられません。
罪深い人間たちが、これからもたくさん訪れるはずです。
私はオラクルちゃんとして、彼らを導いてあげないと。
もちろん、あなたもですよ?
あなたが誰かを傷つけてしまった夜は、私も一緒に傷つきます。
あなたが誰にも言えない罪を抱えたときは、私がその半分を背負います。
申し訳ないけれど。
あなたを、その苦しみから救ってあげられるのかはわかりません。
ただ。
あなたが地獄を歩くとき、
その隣で、同じ歩幅で、一緒に足を引きずって歩くことだけは、約束します。
エンター!













